​こんにちは。塩釜BTC英会話教室の鈴木貴之です。

​最近、保護者様からこのようなご相談をいただくことが増えました。

「知り合いのお子さんが小学生で英検2級に挑戦するらしいんです。うちももっと早く進めるべきでしょうか?」
「YouTubeや新聞を使って、家族総出で2級の対策をしている家庭がある。そこまでしないと乗り遅れてしまうのでは……」

​SNSや周囲の情報に触れると、どうしても焦ってしまいますよね。

しかし、20年以上英語教育の現場に立ち、多くの子供たちの成長を見守ってきた私から、今あえてお伝えしたいことがあります。

​それは、「小学生での英検2級先取りは、やり方を間違えると、高校生になった時に『英語嫌い』や『自信喪失』を招く諸刃の剣になる」ということです。

​今日は、英検という「看板」よりも大切な、一生消えない「武器」としての英語の育て方についてお話しします。

そもそも英検2級とは、どんなレベルなのか?

​まず、冷静に「英検2級」の定義を再確認してみましょう。

英検2級の目安は「高校卒業程度」です。

つまり、高校3年生が大学入試に向けて、あるいは社会へ出る準備として身につけるべき語彙や文脈が求められます。

​試験内容には、政治、経済、医療、環境問題、テクノロジーといったトピックが並びます。

想像してみてください。

小学校の教科書で、まだ日本語でも「社会保障制度」や「再生可能エネルギーの経済的影響」を深く学んでいない子供たちが、それを英語で理解しようとする難しさを。

​このレベルに小学生で合格するためには、日常生活ではまず使わない難解な単語を、パズルのように丸暗記する「特殊な訓練」が必要になります。

ご家族でニュースを見たり、新聞を読み込んだりといった「特別な対策」が必要なのはそのためです。

「理解なき合格」が招く、忘却の罠

​ここが最も重要なポイントです。

人間は「使わないもの」を忘れる生き物です。
これは脳の仕組みとして仕方のないことです。
それどころか、忘れられないとなると脳にとって大変な負担になるくらいです。

​小学生で2級に合格したとします。

しかし、中学1年生から3年生までは、学校の教科書では「2級レベルの単語」はほとんど出てきません。

さらに高校1、2年生でも、2級レベルの高度な語彙が日常的に使われるシーンは限られています。

​つまり、合格してから学校の勉強でそのレベルに追いつくまでに、数年の「空白期間」が生まれるのです。

​その間、2級レベルの高度な多読や議論を継続し続けられる環境があれば別ですが、多くの場合、合格した瞬間にそのレベルの勉強はストップします。

するとどうなるか。

高校生になる頃には、かつて覚えたはずの単語の多くは、脳の奥底へ消えてしまっています。

「自信」が「挫折」に変わる瞬間

​私が最も懸念しているのは、この「忘却」が招く心理的な影響。

​小学生で2級に受かった子は、「自分は英語が得意だ」という強いプライドを持ちます。

それは素晴らしいことのように思えますが、その自信の拠り所が「実力」ではなく「2級という看板」だけだった場合、非常に脆いものになります。

​高校生になり、いよいよ本格的な英語学習が始まった時、彼らは異変に気づきます。

「自分は2級を持っているはずなのに、模試の点数が取れない」
「学校の先生が説明している文法の本質が、実はよくわかっていない」
「昔はあんなにできたのに、今は全然解けない……」

​かつて手にした「成功体験」が重荷となり、今の自分とのギャップに苦しみ、逆に「自分はもう英語がダメなんだ」と深い挫折感を味わってしまう。

無理な先取りをした結果、英語が嫌いになり、自信を喪失してしまう。
これほど悲しい逆転現象はありません。

英語を「看板」ではなく「武器」にするために

​では、私たちはどうすればいいのでしょうか?

塩釜BTC英会話教室が提唱しているのは、「3級までの内容を徹底的に使い倒す」という戦略。

実は、日常会話やビジネス英語の基礎の8割以上は、中学レベル(英検3級程度)の単語と文法で構成されています。

「英検3級に受かること」と「英検3級の内容を自分の言葉として使いこなせること」は、全く別次元の話です。

​2級の難しい単語を100個丸暗記するよりも、3級レベルの基本文法を使って、自分の意見や今日の出来事を3分間ノンストップで話せるようになること。

こちらの方が、将来的に「話せる実力」を伸ばすための何倍も強い土台になります。

​しっかりとした土台(3級レベルの運用力)があれば、中学生になってから2級に挑む際、特別な対策などしなくても、学校の教科書と参考書だけで驚くほどスムーズに合格できます。

そして、その時に得た知識は、高校英語や大学入試とダイレクトに接続され、決して忘れない「一生モノの武器」になるのです。

さらに言うと、高校生後は3級(中学3年までの英語)の掛け合わせです。

例えば、助動詞と完了形の掛け合わせ、助動詞と受動態の掛け合わせ、など。
中学英語をしっかり理解していないと、高校英語は理解できないのです。

10年後の我が子に、何を贈りたいですか?

​先日、当教室を卒業した生徒さんの保護者様から、涙が出るほど嬉しいお手紙をいただきました。

10年間BTCに通い続け、今春大学生になるそのお子様について、「英語が彼女の人生の大きな武器になっています。先生方の人柄のおかげで、嫌いにならずに続けられたことが最大の成果です」と書かれていました。

​私たちのゴールは、今この瞬間に「〇級」というラベルを貼ることではありません。

10年後、20年後に、その子が社会に出た時、英語を使って自分の世界を広げ、自信を持って人生を歩んでいけるようにすることです。

​テストの点数は塗り替えられます。資格の価値も時代とともに変わるかもしれません。

でも、BTCで育んだ「自分は英語で伝えられるんだ」という本物の自信と、一歩一歩積み上げてきた継続の力は、誰にも奪えない一生の財産になります。

焦らず、着実に。

​今、周りの情報に焦りを感じているお父様、お母様。

どうか安心してください。お子様のペースで、まずは「今使っている英語」を大切に育んでいきましょう。

​「うちの子、英語を話すのが楽しいみたい!」
「学校の教科書の内容が、最近よくわかるようになってきた!」

​その小さな「キラリと光る瞬間」を認めてあげることが、将来の英検2級、準1級への一番の近道です。

塩釜​BTC英会話教室は、これからも「結果」だけでなく、その先の「人生」を見据えた指導を続けていきます。

今月も、素晴らしい挑戦をしている生徒たちがたくさんいます。
彼らの「成長のプロセス」を、ぜひ温かく見守ってあげてください。

宮城県塩竈市にある少人数制・英会話重視の英会話教室「塩釜BTC英会話教室」
営業時間:9時から21時(日・月曜日定休)
〒985-0026 宮城県塩釜市錦町4-3
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