こんにちは。鈴木貴之です。

先日、当教室に一通のお問い合わせをいただきました。
高校1年生のお子様を持つ保護者様からでした。

「子供が、英語を話せるようになりたいと言い出したんです」というご相談でした。

現在高校生の枠がなく、プライベートレッスンでしか対応できないため、何度かメールでやり取りをさせていただきました。

その結果、まずは体験レッスンを受けてみたいという話になりました。

そこで、体験レッスンの場を設け、そのお子様と保護者様に向き合いました。
今からどうすれば本当に「英語が話せる」というところまで成長してもらうことができるか。

その道すじを予め考えて、体験レッスンに望ませていただきました。

そして当日、今の時期から本気で「英語を話せる」ようになるために、一体何が必要なのか。綺麗事ではない、現場のリアルな実情を詳しくお話しさせていただきました。

今回の体験レッスンの準備を進める中で、私自身の胸にも改めて突きつけられた「一つの真実」があります。

それは、多くの人が目を背けがちな、学習における「年齢と努力の相関関係」です。

それについて詳しくお伝えしたいと思い、今回の記事を書いております。

なぜ大人は英語を話せるようにならないのか?

「大人になってから英会話を始めたけれど、ちっとも上達しない」

そんな嘆きをよく耳にします。

なぜ、大人の英語学習はこれほどまでに打率が低いのでしょうか。

私は、理由は極めてシンプルだと考えています。

「努力の量が圧倒的に足りない」か、あるいは「努力の方向性が間違っている」かのどちらかです。

言語習得には一定の「絶対時間」が必要です。

大人は仕事や家事で忙しく、子供の頃のような柔軟な吸収力も衰え始めています。
それなのに、週に一度の駅前留学や、隙間時間のアプリだけで話せるようになると期待してしまう。

これは厳しい言い方をすれば、見積もりが甘いと言わざるを得ません。

そして、この「大人の苦悩」は、実は高校生にもそのまま当てはまるのです。

高校生からのスタートは「茨の道」である

結論から申し上げますと、高校生になってから「英語を話せる」ようになるためには、相当な覚悟が必要です。

「ちょっと頑張る」程度ではなく、日々の生活を英語一色に変えるような、それなりの、いえ、圧倒的な努力が必要になります。

なぜなら、高校生という時期は、すでに「言語の黄金期」を過ぎ、脳が論理的・構造的な理解を優先するようになっているからです。

幼児のように「聞き流していつの間にか覚える」という魔法はもう使えません。

さらに、今のタイミングでのスタートには、もう一つの高い壁が立ちはだかります。
それは「周囲との差」。

当教室のグループレッスンでは、すでに小学生の頃から英語に触れ、何年もかけて切磋琢磨してきた生徒たちが在籍しています。

彼らは「英語を話す」という行為に対する心理的な壁がすでにありません。
そこに、高校からゼロに近い状態で飛び込むのは、精神的にも技術的にも容易なことではありません。

正直に言えば、英語がめちゃくちゃ得意だ、という場合は大丈夫なこともあります。
なぜなら、そこに英語学習に時間を掛けなくてよく、やるべきことは「英語で話すこと」「話すことに慣れること」だからです。

また、積極的で、今までずっと習ってきた生徒さんの間には言っても、自分で何かを言いたい、そして実際に言う。そういうことができる場合も、大丈夫であることが多いです。

気後れするかもしれませんが、それでも前進していけるからです。

正直に申し上げて、上の2つがそろっていない場合は、このタイミングからのスタートであれば、一般的なグループレッスンに参加するのはおすすめできません。

基本的には、個別のオーダーメイドによる、集中的なトレーニングが必要になるからです。

「いつ始めても遅くない」という言葉の裏側

私はよく「いつから始めても遅いということはありません」と言います。

これは本心です。

私自身、大人になってから必死に勉強して英語を話せるようになった人間ですから。

しかし、この言葉には重要な注釈がつきます。

「ただし、年を取れば取るほど、必要な努力の量は雪だるま式に増えていく」ということです(私もかなりの努力が必要でした。英語の環境にいて、英語が話せないと一切コミュニケーションできないという状況で3か月以上かかりました)。

中学生で始めるなら、小学生の倍。
高校生で始めるなら、そのまた数倍。
大人からなら、その数十倍。

同じゴールに到達するにしても、後から始めれば始めるほど、その道は急勾配になり、背負う荷物は重くなります。

本人がその重荷を背負ってでも「やりたい!」と願う強い意志を持っているのであれば、私は全力でサポートします。

しかし、もし本人がそこまでの覚悟を持てていないのであれば、残念ながら「話せる」という果実を手にするのは難しいでしょう。

幼児や小学生低学年からのスタートであれば、本人の覚悟はそれほど必要ありません。
教室にいて、レッスンを受けていると自然に成長していきます。

「時」が、助けてくれます。

でも、中学生、高校生からのスタートになると、今度はその「時」が壁になっていくのです。
それを乗り越えないと、英語が話せるようになりません。

早期教育は、親から子への「努力の貯金」である

今回のお問い合わせを通じて、私が改めて確信したことがあります。
それは、「英語を小さい頃から習わせておくことの、本当の意味」です。

多くの親御様は、早くから英語を習わせる理由を「発音が良くなるから」「英語が好きになるから」と考えます。

もちろんそれも正解ですが、一番の価値はそこではありません。

早期教育の真の価値は、「子供が成長した後に、本人が払わなければならない『努力の必要量』を、あらかじめ最小化してあげること」にあります。

幼少期に英語の土台を作っておくということは、将来お子様が「海外で働きたい」「英語で情報を得たい」と心から願ったその瞬間に、目の前の壁を低くしておいてあげるということです。

これは、親から子へ贈ることができる、目に見えない「努力の貯金」。

幼いうちに楽しみながら少しずつ積み立ててきた「英語の感覚」が、将来、本人が何千時間という苦行のような努力をせずに済むための、大きな助けとなるのです。

高校生になってから「貯金ゼロ」で始める苦労は、並大抵のものではありません。

無理なく成長していくための「道筋」を

もし、今これをお読みのあなたが、お子様の英語教育に少しでも関心をお持ちであれば、どうか「いつかそのうち」と思わずに、一日でも早く動いていただきたいと願っています。

早く始めれば始めるほど、お子様は「勉強」としてではなく、「自然な一部」として英語を吸収できます。

苦しい努力ではなく、楽しみながら成長していく道筋を描くことができます。

高校生からの再スタートに立ち会ったことで、私はその思いをより一層強くしました。

「今」であれば、まだ間に合います。

お子様が将来、英語という壁にぶつかって挫折するのではなく、英語を武器に世界へ羽ばたいていけるように。

無理なく、着実に、そして楽しみながら成長していくための最適な道筋を、一緒に考えていきましょう。

お早めにご相談いただけることを、心よりお待ちしております。

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