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とある英語教室の先生が気づいた「教えすぎ問題」

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こんにちは。鈴木貴之です。

先日、とある英語教室の先生とお話する機会がありました。

その先生は、東京の大手進学塾で長年講師を務めていた方で、まさに“教えるプロフェッショナル”。

文法、発音、語彙の運用力に関しては圧倒的な知識を持ち、授業中も正確無比な解説とテンポで生徒を導いていました。

そんな彼が、「これからはもっと経営自体から子どもたちのためになるような設計にしていきたい。その為に自分の場所を持ちたい」と思い、地方に戻り、子ども向け英会話教室を開いたのです。

「本物の英語力を子どもたちに伝えたい」

彼のその言葉には、確かな信念がありました。

話を聞くうちにわかってきたこと

どうやら最初の1年は、生徒が定着せず、体験レッスンからの入会率も低かったそう。

よくよく話を聞いていくと、その原因が、なんとも意外なものでした。

当時のレッスンは、“とにかく知識を惜しまず教える”スタイルだったといいます。

正しい文法をその場で直す
発音が甘ければ徹底的に練習させる
一人ひとりのミスも、細かく指摘

「英語は正しく覚えてこそ意味がある」

そんな信念のもと、毎回本気の授業をしていたそうです。

でも、ふと気づくと、クラスの空気がどこか固くなっていた。

子どもたちが、“英語を話すのを怖がっている”ように見えたといいます。

転機は、ある女の子の一言だった

体験に来た小3の子が、レッスン後にぽつりとこう言ったそうです。

「ここ、間違えるとちょっとこわいかも…」

その言葉に、先生はハッとしたといいます。

彼女は別の教室を選びました。

でも、その一言が、先生の考え方を変えるきっかけになったのです。

 

「英語って、本来は伝えるためのものだったよな…」

 

完璧さを求めすぎて、“話してみようとする気持ち”を消していたのかもしれない。

「英語を好きになる前に、怖くなってしまったら本末転倒だ」

そう気づいてから、先生はレッスンの方針を大きく変えました。

間違いは笑ってOK。「Good try!」を口ぐせに。
発音が違っても、まずは伝わることを大切に。

すると、子どもたちの表情が明るくなっていったそうです。

最初は声の小さかった子が、今では堂々と前に出て「I like apples!」と話すようになった。

間違っても、「あー違った!」と笑って言い直す。

正しさより、楽しさ。

その土台の上にこそ、「本当の英語力」は育つんだと、その先生は今、確信しているそうです。

私はこの話を聞きながら、改めて思いました。

「良かれと思ってやっていることが、 実は相手の芽を摘んでしまうこともある」

特に子どもとの関わりは、“正しさ”より“安心感”が先なんですよね。

この話は、きっと英語教室だけの話じゃありません。

保護者であるあなたも、「ちゃんとやってほしい」「失敗させたくない」と思って、つい先回りしたり、口を出しすぎたりした経験があるかもしれません。

これ、私自身今大学生の息子がいて、2歳の娘がいるのでよくやってしまうことです。

でも実は、子どもが自分で間違えて、「もう一回やってみよう!」と動き出すときにこそ、一番大きく成長しているのかもしれません。

 

この先生は、いまもその地域で教室を続けていて、口コミでどんどん生徒が増えているそうです。

「前は“教える教室”だったけど、今は“育つ教室”になった気がします」

そう笑いながら話すその表情は、とてもやわらかくて、でもどこか自信に満ちていました。

 

私は、こんな先生のように、「間違えてもいいよ」と笑って受け止められる大人でありたいな、と思います。

(もちろん間違えないように指導はしますが、間違えることを恐れる子になってほしくないということです)

 

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