「ただ楽しい」から「自分の言葉を持つ」へ。手書きのエッセイに宿る成長の証
こんにちは。鈴木貴之です。
英会話教室を運営して14年。
旧年度の最後のレッスンで、当時高校2年生の生徒さんから手書きのエッセイを受け取りました。
そこには、修正の跡や、悩みながらペンを走らせた筆跡がそのまま残っていました。
タイトルは特にありません。
しかし、そこには私たちが14年間、時に迷い、時に葛藤しながらも信じて続けてきた教育の「答え」が、静かに、しかし力強く綴られていました。
“I have learned not only English but communication skills and thoughts in BTC.”
(私はBTCで英語だけでなく、コミュニケーションスキルと思考を学びました)
この一文を読んだとき、胸が熱くなるのを感じました。
私たちが伝えたかったのは、単なる「英語という道具の使い方」ではありません。
その道具を使って、いかに自分の内側にある「声」を形にするか。
その「思考のプロセス」こそが、私たちが14年間守り抜いてきた聖域だったからです。
「楽しい」の定義をアップデートする
英会話教室において、「楽しさ」は欠かせない要素です。
子供たちが笑顔で教室に来ること、それは何よりも大切な土台です。
しかし、私たちは常に自問自答してきました。
「その楽しさは、どこから来ているのか?」
ただゲームをして、お菓子を食べて、面白いから(funnyだから)笑う。
そんな「娯楽としての楽しさ」であれば、他のやり方でも代用がききます。
それこそYouTubeだっていいわけです。
でも、当教室が目指しているのは、その先にある「知的なうれしさ」です。
昨日まで見えていなかったロジックに気づいたとき。
自分の曖昧な感情に、英語という新しい枠組みで名前をつけられたとき。
そして、自分の言葉が、論理を持って相手の心に真っ直ぐに届いたとき。
その瞬間に子供たちが見せる、瞳の輝き。
それこそが、私たちが定義する「本当の楽しさ」です。
今回届いたエッセイは、まさに生徒がその「知的な歓喜」のステージに到達したことを示す、何よりの証拠でした。
「自分の言葉を持つ」ということ
エッセイを綴ってくれた彼女は、レッスン内でたくさんの文章を英語で書いてきました。
正直に言えば、それは楽な道のりではなかったはず。
単語を覚えれば済むテストとは違い、自分の考えをゼロから構築し、それを他者が理解できる「論理(ロジック)」に乗せる作業は、大人でも骨の折れる仕事だからです。
しかし、この「産みの苦しみ」こそが、彼女を「自分の言葉を持つ」という自律したステージへと押し上げました。
今、世の中には「おもてなし」や「忖度」といった言葉が溢れています。
相手の顔色を伺い、波風を立てないように振る舞う。それも一つのスキルかもしれません。
しかし、一歩日本を飛び出せば、あるいはこれからのAI時代においては、「あなたはどう思うのか?」「その根拠は何か?」という、個のロジックが問われることになります。
「自分の言葉を持つ」ということは、自分の思考に責任を持つということです。
彼女のエッセイには、その責任を引き受ける覚悟と、14年間で培った確かな知性が宿っていました。
BTC 2.0:次なる進化への決意
私たちは今、大きな転換点に立っています。
14年の実績を土台にしながら、これからの時代を生き抜く子供たちのために、教育メソッドをさらに進化させる決意を固めました。
生徒さんたちに「成長」を促している我々だからこそ、我々も「成長」していかないといけない。
そして、そのキーワードは、「論理矛盾検知(Logic Check)」と「概念推論(Concept Gap)」です。
これからの数年は、ただ単に「英語が話せるようになる」だけじゃなくて、それを持ってより思考力を鍛えられる教室へと進化していきたいと考えています。
AIが瞬時に翻訳し、文章を生成してくれる時代。
そこで問われるのは、AIが出した答えの「矛盾」を見抜く力であり、断片的な情報から「目に見えない本質」を推論する力。
「相手がAと言っているのに、行動はBだ。なぜだろう?」
「この単語を使わずに、その本質的な機能を説明するにはどうすればいいだろう?」
こうした高度な知的トレーニングを、5級レベルの子供たちから中高生まで、それぞれの発達段階に合わせて導入していきます。
それは、彼女がエッセイで示してくれた「思考の力」を、よりシステムとして、より強固な武器として、すべての生徒に提供するための進化です。
変わらないもの、変えていくもの
時代が変わっても、私たちが大切にしたい景色は変わりません。
それは、手書きのエッセイを挟んで講師と生徒が真剣に向き合い、言葉を磨き合う、あの静かな熱量です。
一方で、私たちは「これまで」や「慣習」に甘んじることなく、プロフェッショナルとして常に最高水準の教育を提供し続けるために、自らをアップデートし続けます。
たとえそれが、時に痛みを伴う決断であったとしても、生徒の未来、そして「自分の言葉を持とう」と足掻く子供たちの瞳に対して、誠実でありたいと思うからです。
「ただ楽しい」の、その先へ。
BTCはこれからも、英語を通じて「一生モノの思考力」を育む場所であり続けます。
Kさん、素敵なエッセイをありがとう。
君が示してくれた成長の証は、私たちのこれからの道標です。
宮城県塩竈市にある少人数制・英会話重視の英会話教室「塩釜BTC英会話教室」
営業時間:9時から21時(日・月曜日定休)
〒985-0026 宮城県塩釜市錦町4-3
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